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「スマホは他社から乗り換えがおトク」の本当の理由を、大人の事情から考えてみたよ

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「スマホをおトクに使うには他社から乗り換えがオススメ!」。
こんな話、よく聞きますよね。でもでも、以前のような高額キャッシュバックがなくなり、格安simだってある今、そんな話まだ信じられるんでしょうか?
実は今、ひそかにMNP(他社から乗り換え)が再びおトクになってきてるんです。今回は「MNPって何?」という話から、おトクな理由を、大人の事情的な視点から解説していきます。

とも、とんじるです。ぶっひん。

もうすぐ3月ですねえ。
3月は1年で一番スマホが売れる時期。なぜかというと新年度を控えて、入学祝いや就職祝いでスマホを新調したいっていう需要が多いから。あとは年度末ということで、決算セール的な意味合いもあって、非常にスマホが安く買える時期。なんです。

で、安くスマホを買うにはやっぱり

MNP

が一番、なわけですよ。

それにはいろんな理由があって、いろんな大人の事情が絡んでくるわけで。

今回は、そのへんの大人の事情的なお話を中心にしたいと思います。

「MNPがおトク」という理由

MNPとは「携帯番号ポータビリティ」というもので、要は電話番号を変えずに携帯キャリアを乗り換えられるしくみのこと。対して今のキャリアのまま機種を替えるのを機種変更、新しく回線を加えるのを新規って言っています。

MNP=電話番号そのまま他社から乗り換えること

それがなんでおトクなのかを考えるには、新規や機種変更との違いをキャリア側の立場で考えるとわかります。

  • 機種変更→お客さんの数は変わらない(±0)
  • 新規  →お客さんの数がひとり増える(+1)
  • MNP  →競合のお客さんがひとり減って自社のお客さんがひとり増える(+2)

はい。次に質問です。これは商売の基本。

Q: 売上を伸ばすにはどうすればいいですか?

  1. 客単価を上げる
  2. 客数を増やす

そうですね。一人当たりの単価を上げるか客数をふやすか、売上を伸ばすにはこのふたつしか方法はありません。

少子高齢化で今後人口は減っていく、携帯電話の普及率はほぼ高止まりしてしまっている現状、

客数を増やすには他社からお客さんを引っ張ってくる以外ない

というのが明白ですね。

だから各社はMNPに対しキャッシュバック等の施策を行ってきました。

実質0円(ホントはあんまりおトクじゃない)

とか

一括0円(これはおトク)

とかいうやつです。

他社から乗り換えてくれれば、端末を安くしますよ。

というわけ。

 

でも最近、そのMNPが以前ほどおトクじゃなくなった

なんて話を聞きます。

それには、携帯大手キャリア3社と総務省の微妙な綱引きが影響しているわけで。

 

MNPが「以前ほどおトクじゃなくなった」のは総務省の指導のせい

大手携帯キャリア各社は、自社の売上を伸ばすために、MNPに対し過激とも言えるキャッシュバック合戦を繰り返していたのですが、

そのキャッシュバックの原資はまぎれもなくみなさんが支払っている毎月の携帯料金。

本来はお金を払い続けている長期契約者に対して還元されるべき利益が、

新規顧客獲得のためにじゃぶじゃぶと、しかも現金還元という形で使われていたんですね。

これははっきり言って不公平。

それに対し待ったをかけたのが総務省

  • 通信料金の高止まり
  • 端末購入補助を受けない利用者との不公平
  • MVNOの新規参入・成長の阻害を招くおそれのある高額な端末購入補助

の適正化を基本とした「スマートフォンの端末購入補助の適正化に関するガイドライン」というものを策定し、大手通信キャリア3社(ドコモ、au、ソフトバンク)に対して指導を開始しました。

なんだかムズカシイことばが並んでますが、要するに

  • 毎月の支払いが安くなる料金プランを用意しなさい
  • MNPだけ優遇するような「端末購入補助」をやめなさい
  • 「実質0円」は資金力のないMVNO(格安sim)がまねできないのでダメです

大雑把に言うとこういうこと。ただこの方針がザルだった、と、とんじるは考えています。

総務省のやりたかったことは理解できるんです。MNPにかけていた販促費用をユーザーに公平に配分し、通信料金を下げたい。MVNO(格安sim)を含め、市場の競争原理を活用して通信料金を下げていきたい。

うん、その方向は正しいと思います。
通信料金が下がり、端末購入価格に不公平感がなくなり、誰もが等しく自分の好きな端末を好きなプランで使える。そして端末代を含めた月々の支払いが今よりグーンと安くなれば、おそらく誰も文句は言わない。

でも、今のところ、そんな姿にはなってないみたいです。打ち出した方針がザルだから抜け道があった。

みなさんの毎月の請求金額、安くなりましたか?実感わかないですよね?

それは、携帯電話会社側の都合としては

わざわざ高額な料金を払ってくれる「上客」には、
そのまま高額料金を払い続けて欲しい

からなんです!!

だから総務省のガイドラインに対してはこんな回答をしています。

  • 月1GB以下のライトユーザー向けの格安プランを用意しました(←足りない)
  • 月1,000円プラスでなんと50GBまで使い放題!(←使い切れない、高くなってる)
  • 実質0円やめました(←販促費減ってラッキー(^ ^))

普通にスマホをスマホらしく使うには3GB〜5GBは必要。見た目の金額だけ抑えた使えないプランと、使いきれないギガ数(パケット量)でGBあたりの単価を抑えました的な、「帯に短し襷に長し」なプランが横行している現状。

そして実質0円がなくなったことで、逆に端末代は高額になってる

こういう状況であります。

このガイドラインが施行されたのが平成28年3月。もうじき丸2年になりますので、当初に比べたら各キャリア柔軟なプランを出してきていますが、いま現在、やっぱりMNPがいちばん、というのがとんじるの見解です。

…ん?

でも、実質0円やめたんでしょ?

MNPおトクじゃなくなったって言ったばかりじゃん?

そうね。矛盾してますね。

でも考えてみてください。最初に言った通り、売上増やすには「単価を上げるか客数増やす」しか方法ないって。
総務省がなんと言おうが、企業として生き残るには
MNPで客を引っ張ってくるのをやめるわけにはいかないんです。

だから実は、表向きはなくなったキャッシュバックが形を変えて最近復活してきてるのです。

それを説明するにはもうちょっとお話にお付き合いしていただく必要があるのですが、さすがにこれ以上長い文章、読む気にならないでしょ?
だからそれはまた次回。

今日のまとめとしては

  • キャリアは他社からお客を引っ張ってくる必要があるからMNPに力を入れていた
  • でも過激なキャッシュバック施策を総務省に怒られた
  • だから現状、表向きはその指導に従ってる
  • でもやっぱりMNPは大事だからキャッシュバック復活(これは次回くわしく)

こんな感じです。

話が堅苦しくて申し訳なかったですが、MNPがキャリアにとって大事だということは理解してもらえたかと思います。

それでは、総務省の網をかいくぐってどんなことをキャリアがやっているのか、で、結局どうするのがおトクなのか、その辺を次回お話ししたいと思います。
また次回も読んでいただけるとありがたいです。

そんじゃまた。ぶっひん。

 

 

 

 

 

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