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最近密かに「MNPキャッシュバックが復活」している裏側には、戦国時代のような携帯キャリア同士の熾烈な戦いがあるのだよ。

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みなさん。一時は絶滅したといわれていた「MNPキャッシュバック」が最近密かに復活しているのをご存知ですか?総務省の指導で一時はおとなしくしていた大手携帯キャリアもここにきていろいろ施策を打ってきてるんですが、あまりおおっぴらにできない事情もあってか、なかなかどうもわかりづらい。どうやらその裏には、まさに戦国時代の様相を呈した携帯キャリア同士の熾烈な戦いがあるみたいっすよ。

ども、とんじるです。ぶっひん。

前回のエントリーで、過激なキャッシュバックをやりすぎて総務省に怒られた大手携帯キャリアのお話をしました。

その後制定されたガイドラインに則って、一見おとなしくしているように見えた彼ら大手携帯キャリアですが、実はそのガイドラインの隙間をついて、結構したたかに巧妙に、互いをけん制し合いながらシェアの奪い合いを続けているんです。

今回は、総務省ガイドライン制定後の携帯業界の動きから、熾烈を極める戦いのようすを伺っていきます。その先には最近密かに復活している「MNPキャッシュバック」の姿も見え隠れしてます、ですよ。

総務省ガイドラインで何が変わったのか?

総務省が2016年3月に施行した「スマートフォンの端末購入補助の適正化に関するガイドライン」。従来より安価な料金プランをキャリアに要求し、「実質0円」に代表される端末購入補助(キャッシュバック)に対する規制が行われました。

その結果、

  • 一部のユーザーしか恩恵を受けない格安料金プランが登場
  • 端末代金が概ね1万円くらいアップ

という「なんだかなあ」な状況ができあがりました。

  • MNPキャッシュバックがなくなれば端末価格は公平になるだろう
  • そうなると資金力のないMVNO(格安sim)との競争格差が減るだろう
  • するとユーザーはより安い価格を求めMVNO(格安sim)に移行するだろう
  • さらに大手キャリアもより価格を下げざるを得ないだろう

これが総務省の描いた理想像だったのですが、当初はそうはなりませんでしたね。まだ道半ば。

1. ドコモ一人勝ち時代の到来

キャッシュバックが横行していた時代、それに積極的だったのはauとソフトバンクでした。最大手であるドコモのユーザーを自社に取り込むことを最優先として、じゃぶじゃぶ現金を投入していたのですが、それが塞がれてしまった。

逆にMNPというのはドコモにしてみれば自社の客を他社に奪われる仕組みなので、それがなくなってしまうことはかえって好都合。

MVNOに乗り換えていく客もたしかに増えていますが、そもそもMVNOのほとんどはドコモから回線を借りて事業を行っているので、その回線使用料は入ってくるわけで、そうなるともう、まさに総務省ガイドラインさまさま。

「ドコモ一人勝ち」の時代がやってきました。

事実、ガイドライン施行後、ドコモは最高益を更新し続けています。

さらに料金プラン「シェアパック」の拡大。「docomo with」など、徐々にですが既存ユーザーを対象にしたおトクなプランを発表して、家族みんなでドコモという磐石な顧客固めをしようとしています。

2. ワイモバイルの台頭

ドコモ一人勝ち。その状況にいち早く反応したのはソフトバンクでした。過去にはiPhone独占契約という荒技を使って、一気に大手キャリアの座を手にしたソフトバンクですが、ドコモ、auともにiPhoneの取り扱いを始めた昨今、さらに総務省の指導によって今まで以上に厳しい戦いを強いられることが予想されました。

しかしそこはしたたかなソフトバンクグループ。イーモバイルとウィルコムを買収、統合したサブブランド「ワイモバイル」を、グループの豊富な資金力にものを言わせた圧倒的なCM攻勢で、あっという間にメジャーブランドに仕立て上げることに成功しました。

ワイモバイルの知名度向上、これでまた、ドコモからMNPで顧客を引っ張ってくる算段がついたわけです。ふたたびMNPによる顧客の奪い合いが始まりました。

3. auも遅ればせながら参戦

ドコモが家族シェア、ソフトバンクがワイモバイルで攻勢をかけてくる中、auは一時、顧客を一方的に奪われる草刈り場の様相を呈していました。もともとかなりキャッシュバックに積極的だったキャリアだったので、その武器を奪われた当初はかなり苦戦を強いられたようです。

しかしauも傘下のUQモバイルを、ワイモバイルの後を追うような戦略でCM攻勢、実店舗も増やして攻めていきます。さらにau本体も新料金プラン「auピタットプラン」が、ユーザーに受け入れられてきているようですね。

三太郎のCM好感度も、ブランディングに貢献しているようです。

このような3大キャリアとそのサブブランドの攻勢によって、その他のMVNOは非常に厳しいみたいです。ただそれぞれ独自性を出して、必死に戦っています。

かつては3社だけの争いだったものが、いまやサブブランド、MVNOをも巻き込んだ、まさに戦国時代さながらの激しい顧客の奪い合いが密かに始まっているのです。

 

で、キャッシュバックはどうなってる?

MNPが活性化してくると、やはり気になるのはキャッシュバック。いったいどうなっているのでしょうか?

実はキャッシュバック、始まってますよ。ただ総務省ににらまれないように、慎重に、巧妙に。

ポイントは3つ。「サブブランド」「新料金プラン」そして「店舗独自施策」。みたいです。

Point1:サブブランド

とんじる、総務省のガイドラインのすべてを把握しているわけではないのではっきり言えないのですが、どうもサブブランドに関しては規制が緩い気がしてます。

端末購入補助で実質0円ができていたり、キャッシュバックがあったりと、ワイモバイル、UQモバイルについては結構すごい条件がでてきてます。

UQモバイルのiPhone SEが一括1万円、月々なんと302円とか!!

ただ、情報があまり表に出てこないんですよね(理由は後述します)。

Point2:新料金プラン

ドコモやauもMNP一括●円とかキャッシュバック始めてます。これは確実。でも、端末購入に対して行ってはいけないことになっているので、どうも新料金プラン加入が条件に入ってるみたいです。

auなら「auピタットプラン」とかドコモなら「シェアパック」とか。

本来auピタットプランは端末購入割引効かないはずなんですが、MNPに限っては

iPhone8 一括●万円(下取りで相殺できる金額)とか出てますね。

これはもう、新料金プランに対してインセンティブ(契約できたらお店に入るご褒美)が出てるとしか思えない。

この辺が大手キャリア攻略のひとつのポイントかと。
各キャリアの新料金プランについては、また別の機会に解説しますね。

Point3:店舗独自施策

さっき「情報があまり表に出ない」と言ったのはここに理由があります。

やっぱり総務省の睨みがこわいので、キャリアとしてはおおっぴらにキャッシュバックとかできない。だから体(てい)としては

「なんか知らないけどお店が独自にやってることなんで」

としておく必要があるみたいです。

なので情報を入手するのが結構大変。お店ごとに条件や実施時期が異なるので、Twitterでこまめにチェックしておく必要がありますね。

実際に情報を手に入れてお店に行っても「Twitterで見た」って言わないと、普通の条件で契約させられちゃうこともあるので要注意です。

 

まとめ

長々とお話ししましたが、今日の話の概要はこんなかんじです。

  • 総務省のガイドライン施行で一時キャッシュバックは絶滅に瀕した
  • その結果MNPによる顧客流動が減って「ドコモ一人勝ち」に一瞬なった
  • その後ワイモバイルの台頭でふたたびMNPが活発になった
  • 対抗策としてドコモ、auが新料金プランを出した
  • MVNOは現状厳しい戦い

そんなわけで、キャッシュバックやMNP一括は、密かに、でも確実に始まってます。

しかし巧妙に隠れてたりするので、こまめな情報収集が必須。

とんじるもおトク情報をこれからもお伝えしていきますので、
みなさんがんばって、おトクにスマホゲットしましょうね。

では今回はここまで。

 

そんじゃまた。ぶっひん。

 

 

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