【不評?】KDDIの副回線サービスは誰向け?メリット・デメリットを徹底考察!

当ページのリンクには広告が含まれています。
【不評?】KDDIの副回線サービスは誰向け?メリット・デメリットを徹底考察!

KDDIがau/UQモバイルユーザー向けに、ソフトバンク回線が使える「副回線サービス」を開始しました。

この記事では、au/UQモバイルの「副回線サービス」の概要と、発表時資料から読み取れるメリットとデメリットを解説します。

  • 副回線サービスって何?
  • 副回線サービスのメリットやデメリットが知りたい
  • au/UQユーザーなんだけど入ったほうがいいのかな?
ふぁいりん

こんな方は、ぜひお読みくださいね。

目次

KDDIの「副回線サービス」ってどんなサービス?

KDDIの「副回線サービス」ってどんなサービス?
サービスイメージ(auホームページより)

KDDIと沖縄セルラーは、自社が運営する携帯電話サービスであるau、UQモバイルの契約ユーザー向けに「副回線サービス」を開始しました。

au/UQモバイルユーザーの方がオプションとして申込可能で、他社で別途回線を申し込みいただく手間なく、ワンストップの簡易なお手続きで副回線を申し込みいただけます。

主な特長は次のとおり。

  • KDDI「副回線サービス」の概要
月額428円(税込)
利用回線ソフトバンク回線
データ容量500MB/月
通信速度300kbps(超過後128kbps)
通話料22円/30秒
国内SMS受信無料 送信3.3円/通
申込方法au/UQ mobileホームページお客さまセンター
申込対象者au/UQモバイルをご契約の個人/法人
ふぁいりん

これは、どういうことなんですか?

わいりん

誰向けのサービスなのかしらね?

急にこんなサービスが発表になって驚いた方もいらっしゃるかもしれません。

このサービスを理解するには、このサービスが発表された経緯をご説明した方がいいでしょう。

プレスリリース|KDDI

副回線サービス誕生の背景って?

副回線サービス誕生の背景って?

KDDIの副回線サービスが発表された理由のひとつには、昨年7月にau回線で起こった大規模な通信障害があると言われています。

工事の不具合を発端とした回線の輻輳(ふくそう:回線が混み合うこと)が連鎖的に起こり、60時間以上もつながりにくい状態が続くというとても大きな障害事故に発展。個人・法人含め多くの利用者に影響が出ました。

残念ながらこうした障害が今後繰り返されないという保証はなく、不測の事態に備える手段が望まれています。

これはauだけに限った話ではなく、ドコモやソフトバンクも同様。もしもの場合に備えて、他社の回線を予備回線として使うことができれば、被害を最小限に食い止めることができるという発想から、KDDI・ソフトバンク両社トップの間で協議が進んだ結果、まずは今回、KDDIが先駆けてサービス開始したのが「副回線サービス」です。

今後はソフトバンクやドコモも同様のサービスを提供予定。ソフトバンクは4月12日から、ドコモも同様のサービスを検討中とのことです。

プレスリリース|KDDI

プレスリリース|ソフトバンク

副回線サービスのメリット・デメリット

副回線サービスのメリット・デメリット

それでは「副回線サービス」のメリットとデメリットについて解説します。

副回線サービスのメリット

障害対策になる

主回線に障害が起きた際にも副回線に切り替えることで通話や通信が可能です。もしもの時のバックアップ回線としての利用が想定されたサービスです。

別会社との契約不要

au/UQモバイル契約者向けのオプションサービスなので、新たな通信会社との契約が不要です。当然請求先も一緒なので管理が簡単です。

副回線サービスのデメリット

同一電話番号では利用できない

今回の「副回線サービス」では新たな電話番号が付与されます。将来的にはワンナンバー(同一電話番号)での提供も視野に入れているようですが、発表時点では間に合わなかったようです。

費用は利用者負担

「副回線サービス」の月額利用料は428円(税込)。オプションサービスという位置付けなので費用負担は利用者側となります。障害時のたに平時から費用負担を強いられることに抵抗感を感じる方も多いかもしれません。

コスパがイマイチ

副回線として使えるのはソフトバンク純正回線。バックアップとしての安心感はありますが、速度は300kbpsと控えめ。容量も500GB/月とコスパの面ではあまり優秀とは言えません。

対応機種が限られる

「副回線サービス」では主回線契約とは別番号のSIMが発行されます。つまり1台で2つの電話番号を使う「デュアルSIM」での運用が前提となりますが、その対応機種は限られます。iPhoneの場合は2019年に発売されたiPhone XS/XR以降のモデルであればeSIMによるデュアルSIMに対応しているので特に問題はありませんが、問題はAndroidの場合。eSIM対応なのはGoogle Pixelシリーズや2022年以降に発売になった一部のモデルに限られてしまいます。

また他社回線SIMを使うということで、旧機種の場合がSIMロック解除が必要になる場合もある部分も注意が必要です。

店頭で申し込みできない

「副回線サービス」はオンラインとお客さまセンターからのみお申し込み可能。店頭でのお申し込みはできません。

ふぁいりん

なんかデメリットの方が多い気がします

わいりん

いまいちメリットが分かりづらいのよね

いざという時のバックアップ回線としては理解できるものの、そこそこデメリットもあり、なかなか評価しづらいサービスのようです。

特にデュアルSIM運用が必要な点、店頭での申し込みができない点などを考えても、ユーザー側にある程度の知識が必要なサービスと考えられます。

それではこの「副回線サービス」、ネットの反応はどうなのでしょうか?

副回線サービスの口コミ

副回線サービスの口コミ

「副回線サービス」のネットの反応を集めてみました。

わいりん

回線ニキたちの反応はいかに

Twitterのコメントで多かったのが「有償」に対する不満と「これなら格安SIMで十分」という意見。新しいサービスに対し即座に反応できる知識を持ったみなさんは、一様に「何かピントがずれている」と感じているようです。

わいりん

まさか何も知らない人を騙そうって訳じゃないわよね?

さすがに誰かを騙すようなプランを発表するとは考えづらいですが、確かに誤解を招きやすいサービス内容かもしれません。

ふぁいりん

やっぱり誰に向けたサービスなのかよくわからないです

「副回線サービス」って誰向けのサービス?

「副回線サービス」って誰向きのサービス?

非常時のバックアップ回線として使えるKDDIの「副回線サービス」ですが、「別番号発行でデュアルSIM運用前提」「月500MB/300kbpsと内容がイマイチ」「店舗での申し込みはできない」など、いまひとつ魅力に欠けるサービスという印象です。

いったいこの「副回線サービス」とは、どんな人に向けて考えられたサービスなのでしょうか?

「副回線サービス」は法人向け?

実はこの「副回線サービス」は、法人用サービスとして考えると非常に納得感が高くなることに気づきます。

法人サービスの場合、必要な要件は「必要な機能を」「リーズナブルなコストで」「ワンストップで提供する」こと。こう考えると他社契約が不要な「ワンストップサービス」である点が、非常に大きな意味を持ちます。

サービスを受ける企業側としても、先の通信障害事故の時に受けたダメージを考えると、BCP(事業継続)の観点からも必要コストとして計上すべき、と考えることも多いでしょう。

一方、サービスを提供するKDDI側はというと、先の事故に対し多くの企業・団体から、今後の対策・代替案を求められていたはずです。

その回答によっては次年度の契約継続がどうなるかわからないとなれば、KDDIとしては必死になることは容易に想像できます。

発表からサービス開始までの流れを見ていると、「とにかくサービスを開始して、不具合は追って調整する」という思い切りの良さを、この「副回線サービス」には感じるのです。

多くの企業が3月決算で4月から新年度を迎えることを考えると、次年度の予算に組み込んでもらうためには3月中の発表、サービス開始が望ましいわけで、それが年度末ギリギリの3月27日受付開始につながった(間に合わせた)理由ではないかと想像します。

通常こういったキャリア間の調整を要するサービスは調整に時間を要することが多いのが常ですが、そこを「企業トップ同士の直接交渉」というウルトラCとトップダウンの大号令で、3月の年度末までのサービス開始を実現させたのではないでしょうか。

さらに「法人重視」の姿勢は4月にサービス開始するソフトバンク側の「副回線サービス」の方が顕著です。個人向けサービスはKDDIと同じ月額428円/500MB(300kbps)ですが、法人向けは月額550円で月1GB(1Mbps)となっています。

こういった理由から、当サイト管理人はこの「副回線サービス」は法人向けを主体としたサービスではないかと考察します。

ふぁいりん

なるほど!法人向けって割れる言われると納得かも

わいりん

「KDDI」って言い方も気になってたのよね

「副回線サービス」は個人向けには不向き?

それでは、「副回線サービス」は個人向けサービスとしてはやっぱりイマイチなのでしょうか?

複数回線の契約が不要なオプションサービスという点が評価できるなら、保険のために加入してもいいかもしれませんが、それ以外は格安SIMでも代わりになる内容。現時点では残念ながら積極的におすすめできるサービスとは言えません。

現時点では、格安 SIMとのデュアルSIM運用で同じことが実現できます。

現在au、UQモバイルをご契約中ならドコモ回線の日本通信SIM(290円/1GB)やトリプルキャリア対応で月250円(32kbps)のmineo(マイネオ)マイそくスーパーライトがおすすめです。

大手キャリアプランのサブ回線として最適な「通話と最低限の通信だけ」で選ぶ激安格安SIMについては、下記の記事もご参考ください。

ただ今後、ワンナンバー(同一電話番号)でのサービス提供が開始されるとなったら話は別です。

ワンナンバーについては、KDDIではすでに楽天モバイルへのローミング回線提供で実績があるので、将来的には同じ電話番号で他社回線を使えるようになるかもしれません。

今後のアップデートに期待したいところです。

まとめ:「副回線サービス」って結局どうなの?

「副回線サービス」って結局どうなの?

KDDIの新サービス「副回線サービス」について解説してきました。

  • 障害時にソフトバンク回線が利用可能
  • au/UQの個人・法人ユーザーが対象
  • 他社回線契約不要のワンストップサービス
  • 月額428円(月500MB/300kbps)
  • 個人よりも法人向けのサービス
  • 今後のアップデートに期待

現時点では個人向けというよりも法人向けサービスという印象が強いサービスなので、あまり積極的におすすめはしませんが、保険のために入っておきたいという方もいらっしゃるでしょう。

そういった方は、ここまで解説したメリットデメリットをよくご理解の上ご加入を検討ください。

この記事がみなさんの通信費見直しの参考になれば幸いです。

【不評?】KDDIの副回線サービスは誰向け?メリット・デメリットを徹底考察!

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次