【考察】ワイモバイル「シンプルS/M/L」とは?ahamo・UQとの違いと真の戦略について

【考察】ワイモバイル「シンプルS/M/L」とは?ahamo・UQとの違いと真の戦略について

2020年12月、ソフトバンクは3つの料金プランを同時に発表しました。

その中のひとつ、ワイモバイルの新プラン「シンプルS/M/L」とは一体どんなプランなのでしょうか。

この記事では、新プラン「シンプルS/M/L」の内容と、従来プランとの違い、話題の「ahamo」や「SoftBank on LINE」、ライバルとなるUQモバイルとの違いを解説。

さらに、この「シンプルS/M/L」と「SoftBank on LINE」「メリハリ無制限」の発表会資料から、ソフトバンクが「シンプルS/M/L」に込めた戦略についても考察します。

  • ワイモバイルの新プランが気になる
  • 「SoftBank on LINE」とどっちがいいか迷う
  • UQモバイルとの違いが知りたい
  • 「ソフトバンク」本体の価格が安くならないのか気になる
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こんな方は是非お読みくださいね

目次

新プラン「シンプルS/M/L」の概要

「シンプルS/M/L」は、ワイモバイルの現行プラン「スマホベーシックプランS/M/R」に代わる新料金プラン。名前の通りシンプルな料金体系に再構成、5G対応にアップグレードされました。

サービス開始は2021年2月を予定しています。

  • 4G/5G対応
  • ずーっと同じ料金
  • 無料通話はオプション扱いに
  • 2021年2月開始予定

詳しくは価格表を見ながら解説していきましょう。


改定は「値下げ」ではなく「シンプル化」

「シンプルS」が3GBで1,980円、「シンプルM」が10GBで2,980円、「シンプルL」が20GBで3,780円。

現行の「スマホベーシックプランS」が3GBで2,680円、「スマホベーシックプランM」が10GBで3,680円、「スマホベーシックプランR」が14GBで4,680円ですので、おおむね700円の差がありますね。

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700円も値下げ⁉️それは嬉しい!

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ふぁいりん、あんた本当に素直ね

実は現行の「スマホベーシックプラン」には10分間の国内無料通話が入っています。

「シンプルS/M/L」では無料通話がオプション扱いとなりました。標準プランでは20円/30秒の従量課金性。10分間無料通話は700円、通話無制限は1,700円でラインアップされる予定です。

また、無料通話分がなくなったことに伴い、従来プランにあった「新規割(半年間700円割引)は廃止となりました。

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無料通話つける予定の人は「新規割」のある現行プランの方がおトクです

ちなみに2020年12月にサービス開始予定としていた「シンプル20」は、サービス内容を変更し「シンプルL」としてサービス提供することになりました。

同時に、ソフトバンク・ワイモバイル間の乗り換え事務手数料と解約金を無料とする方針も発表。「シンプル20」発表後の総務省の指摘に対しても対応した形です。

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武田総務大臣に「羊頭狗肉」って言われちゃったやつね

新プラン「シンプルS/M/L」は、現行プランから無料通話を外し、その分本体価格を下げたわけですが、「見た目の数字を安く見せる」ためというよりも、「シンプル化」を進めた、と好意的にとらえたいと考えています。

「安くなっていない」という評価もあるようですが、もともとワイモバイルのプランに対し「価格が高い」という評価はあまりなく、回線品質と料金プランのバランスは良かったわけです。

従来「押し売り感」のあった無料通話をオプション化したことで、シンプルに選びやすく、価格の見た目も良くなりました。

「シンプルS/M/L」のポイント
  • 全プラン5G/4G対応
  • 無料通話を外してシンプルに選びやすく改良
  • 価格自体は下がっていないが見た目安く見せることに成功
  • 「新規割」廃止でずっと同じ価格に
  • ただし無料通話をつける予定の方は現行プランの方がおトク

ワイモバイルオンラインストア

UQモバイルとの比較

「シンプルS/M/L」を、ワイモバイルの最大のライバルであるUQモバイルのプランと比較してみましょう。

2021年1月13日、UQモバイルの新プラン「くりこしプラン」が発表となりました。詳しくは下記の記事もご参照ください。
【名誉挽回?】KDDI新プラン発表!「povo」「くりこしプラン」「使い放題MAX」ってどうなの?

ブランド UQモバイル ワイモバイル
プラン スマホプランS/R/(V) シンプルS/M/L
データ容量/価格 3GB/1,980円
10GB/2,980円
(20GB/3,980円)
3GB/1,980円
10GB/2,980円
20GB/3,780円
容量超過後速度 S:300kbps
R/(V):1Mbps
S:300kbps
M/L:1Mbps
通話 20円/30秒 20円/30秒
通話オプション(価格)

10分以内通話無料(700円)
通話無制限(1,700円)
60分の無料通話(500円)

10分以内通話無料(700円)
通話無制限(1,700円)
低速モード あり なし
データ繰越  あり なし
 その他特典 UQ家族割
かんたん決済
下取りキャンペーン
家族割引
ワイモバイルまとめて決済
下取りサービス
Yahoo!プレミアム無料
PayPay連携でおトク
Yahoo!クーポンで
PayPayボーナス3,000円分

※UQモバイルの「スマホプランV」は2021年2月以降サービス開始予定。

ご覧いただければわかると思いますが、ワイモバイルの新プラン「シンプルS/M/L」は、UQモバイルの「スマボプラン」を強く意識した価格設定となっています。

今後UQモバイル側がプラン変更してくることも考えられますが、2021年1月初旬の時点では両社のプランは価格的にほとんど同じと考えて良いでしょう。

UQモバイルの優位点

基本プランの料金はほとんど同じ両社ですが、価格以外の部分で大きな違いがあります。

まず、UQモバイルにあってワイモバイル にないもの、UQモバイルの優位性は「低速モード」と「データ繰り越し」です。

UQモバイルのプランは「低速モード」をユーザーがスマホ上で簡単に切り替えることができます。低速モード利用中はデータ消費ゼロなので、WebブラウジングやSNSは低速モード、動画視聴時は高速モードなど賢く切り替えることでデータ消費を抑えることが可能。スマホプランR以上は低速モードでも1Mbps出ますので、かなり使い勝手はいいですね。

さらに余ったデータは翌月に繰り越せるのもポイント。翌月のデータは前月繰り越した分から消費されるのも嬉しい点です。

UQモバイルの優位点
  • 「低速モード」はデータ消費ゼロ。プランR以上は1Mbpsでかなり使える
  • 余ったデータは翌月繰り越し可能
格安スマホならUQモバイル

ワイモバイルの優位点

ワイモバイルにあってUQモバイルにないもの、ワイモバイルの優位性は「Yahoo!プレミアム無料」と「PayPay連携」、そして「どこでももらえる特典」キャンペーンといった、各種加入特典です。

Yahoo!ショッピングやLOHACO、PayPayモールといったオンラインショップと、バーコード決済で最も利用者の多いPayPay。どちらもソフトバンクグループのサービスなので連携はバッチリ。ワイモバイルに加入するメリットとして非常に魅力的です。

またワイモバイルは店舗数が多いのも特長。最近はソフトバンクショップとの併設店舗も増え、ますますリアルでのサポート体制が充実しています。

そしてワイモバイルの魅力はもうひとつ。オンラインショップの選択肢が多く、キャッシュバックや端末値引きを比較できる点も忘れてはいけません。

UQモバイルのオンラインショップは公式一択なのに対し、ワイモバイルはいくつものオンラインショップがそれぞれ独自のキャンペーンを行っているため、比較しながらいちばんおトクな乗り換え方法を検討できます。

当サイトでご案内しているオンラインショップは下記の4つ。それぞれの違いについてはまた別の記事でご紹介していく予定です。

ワイモバイルオンラインストア

ワイモバイルオンラインストア(Yahoo店)

ヤングモバイル

Yステーション

payPayボーナスライト3,000円相当プレゼント

payPayボーナスライト3,000円相当プレゼント

ワイモバイルの優位点
  • 「Yahoo!プレミアム無料」「PayPay連携」「どこでももらえる特典」など特典盛り沢山
  • ソフトバンクショップとの併設店も増えサポート体制充実

ワイモバイルとUQモバイルは、料金プランの内容自体はほぼ同じですが、細かくみていくと特典が大きく違うことがわかりました。

データ繰越や低速モードを使って細かく節約したい方はUQモバイル、Yahoo!やPayPayの特典に魅力を感じる方はワイモバイルを選択されるのがいいでしょう。

「ahamo」「SoftBank on LINE」との比較

今度は話題の新サービス「ahamo」「SoftBank on LINE」と比較してみましょう。

「ahamo」「SoftBank on LINE」の料金プランはほぼ一緒。「1回5分以内の国内通話無料+20GB:月額2,980円」というものです。

ワイモバイルで、この「月額2,980円」に一番近いプランが「シンプルM」。月額は同じ2,980円ですが、無料通話なしでデータ容量は10GBとなります。

「ギガはそれほど使わない」「無料通話を重視したい」というのであれば、「シンプルS(月額1,980円)」に10分間の無料通話をつけて「1回10分以内の国内通話無料+3GB:月額2,680円」という選択肢も検討できます。

そして先ほどUQモバイルとの比較で申し上げた通り、ワイモバイルには「ahamo」や「SoftBank on LINE」には(おそらく)ない、店頭や電話でのサポート、Yahoo!プレミアム無料/PayPay連携といった加入特典、公式その他オンラインショップのキャッシュバック施策といった多くの特典があります。

「ahamo」「SoftBank on LINE」はシンプルでわかりやすいプランが魅力ですが、サポート力と特典の多さではワイモバイルに軍配が上がります。

コスパか、サポートか。データ量か、通話か、特典か。ご自身にとって何が優先されるべきなのかよく考えて比較してみましょう。

ahamo
YM/シンプルM
  • 月額2,980円
  • 20GB/(超過後1Mbps)
  • 5分以内国内通話無料
  • オンライン契約
  • オンラインサポート
  • 事前登録で3,000pt還元
  • 月額2,980円
  • 10GB/(超過後1Mbps)
  • 20円/30秒(10分無料/+700円)
  • 店頭・電話・オンライン契約
  • 店頭・電話・オンラインサポート
  • 家族割引 or おうち割光セット
  • キャッシュバック・割引特典
  • Yahoo!プレミアム無料
  • PayPay連携

「シンプルS/M/L」に込められた戦略とは?

2020年12月22日 ソフトバンク新料金プラン発表会資料より

今回ご説明しているワイモバイルの「シンプルS/M/L」は、2020年12月22日に、ソフトバンクの「メリハリ無制限」「SoftBank on LINE」とともに発表されました。

上の図は発表会の際に映し出された広報資料の一部ですが、これを見ると「SoftBank on LINE」「シンプルS/M/L」「メリハリ無制限」の3プランがキレイに並んでいることがわかります。料金プランとして破綻がない、いいラインアップといっていいでしょう。

しかしここにはひとつ大きな注意点があって、ここがクリアになればソフトバンクの料金プランはより魅力的に、完成度の高いものになるのに、この時の発表では言及されていないものがあるのです。

それは「家族割」

現状、ワイモバイルとソフトバンクにはそれぞれ「家族割引サービス」「みんな家族割+」という家族割が設定されているのですが、同じソフトバンク同士(SBとYMは同じ「ソフトバンク株式会社」が運営するブランドです)でありながら、家族の人数カウントが連携されていません。

つまり、家族割を組んだ家族の誰かがワイモバイルに乗り換えた場合、乗り換えた人が家族グループから外れてしまうため、残った家族の月額料金が上がってしまうという「大手キャリアあるある」が解消されていないのです。

今までならば「ソフトバンクとワイモバイルは別ブランドだから」という理由で家族割も別々、といわれても分からないではありませんでしたが、今回の発表のように一列に並べられると、そこに違和感を感じずにはいられません。

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確かになんかモヤモヤするわね

まだ発表していない「隠し球」がある?

実は12月の発表会では、ソフトバンクの小容量プラン「ミニフィットプラン」に関する発表がありませんでした。

現行の「ミニフィットプラン」は、「無料通話なし/1GB:3,980円」から始まる従量制プランで、各種割引適用後、半年間だけ1,980円で使えるというもの。今回発表された3プランと比較すると、割高かつ複雑で、実は一番手を入れなければならないプランだったはずです。

にもかかわらず全く言及がなかったという事から、ソフトバンクにはまだ発表していない小容量プランの「隠し球」があるのではないか?と当サイトでは考察しています。

もともと計画していたプラン全てを発表せず、他社の発表状況に合わせてその手の内を「小出しにしている」のだとしたら、今回の発表内容も納得できます。いや、そうでなければ納得できません(管理人談)。

ドコモが「ギガライト」を検討中、KDDI(au/UQ)が未発表という現状では、あえて全てを出さずに「隠し球」を持っておく…。いかにもソフトバンクのやりそうなことではないですか?

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えー?考えすぎじゃないですか?

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いやいや、意外とアリかも?

ではその隠し球が何か?というと、「ソフトバンクとワイモバイルの家族割連携」であればいい、と当サイト管理人は考えています。

下記は当サイト管理人が、12月22日の発表会前につぶやいたツイートです。

「ミニフィットプラン」は従量課金制のため、気づかないうちに請求が高額になってしまう大きな欠点を持っています。その点、3GB/10GB/20GBの固定プランで構成される「シンプルS/M/L」なら、自分の使い方に合わせてプランを選べばいいだけです。

プラン設計上いびつな「ミニフィットプラン」を廃止したとしても、その空いた隙間にはワイモバイルの「シンプルS/M/L」がピッタリ収まる。これは上記発表会の図が証明しています。

さらにもうひとつ。この時の発表では「小中容量はワイモバイル」「大容量はソフトバンク」と明確に定義しています(上図参照)。では、「ソフトバンクの小容量ユーザー」はどこに行けばいいのでしょうか?

その答えが「ワイモバイルとソフトバンク間の家族割連携」ではないかと思っています。

今回ahamoへの対抗策をワイモバイルで行わなかった理由も含め、ワイモバイルの新料金プランに込めたソフトバンクの戦略は、まだその全容を見せていないのかもしれません。

あくまで発表資料を深読みした憶測ではありますが、当サイトとしては今後の追加発表があることに期待します。

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当たるも八卦当たらぬも八卦

まとめ

ワイモバイルの新プラン「シンプルS/M/L」について解説してきました。

  • 新プランは「安さ」よりも「シンプルで選びやすく」改定
  • 「10分通話」が必要なら「新規割」のある現行プランがおトク
  • UQモバイルは「低速モード/データ繰越」ワイモバイルは「加入特典」が魅力
  • ahamoとの違いは多い。通話/データ量/サポート/割引など総合的に検討が吉
  • 「ソフトバンクとの家族割連携」に期待(願望)

今回の記事をまとめると上記のような感じになりますね。最後の「家族割連携」については当サイト管理人の憶測(願望)であること、ご留意ください。

この記事がみなさんのスマホ選びの参考になれば幸いです。

【考察】ワイモバイル「シンプルS/M/L」とは?ahamo・UQとの違いと真の戦略について

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